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壱岐の歴史・よもやま話を紹介したページです。

一支国的歴史・竜宮伝説


壱岐の歴史・よもやま話
竜宮伝説A
仙腰a尚

名前:仙豪`梵(せんがい ぎぼん)
出生:美濃国武儀郡
寛延3年(1750年)−天保8年(1837年)
博多の聖福寺の住持を二十年務める。船禅彗に師事。
数多くの洒脱・飄逸な絵画(禅画)を残し、東京、門司の出光美術館は
仙高フ絵のコレクションで知られている。

仙腰a尚の竜宮への旅

1832年(天保3)年、83歳の時、壱岐へ渡る。

83歳と言う高齢で壱岐に赴いた大きな理由の一つとして、壱岐の
安国寺第24代住職・白華(徳善観翁)の存在が大きかったようだ。

白華和尚は京都に生まれ、書道・絵画に秀でており、その遺品を
見れば万人がうなずくものばかりだったと文献にも記されている。
「老松安国海印禅寺史」(壱岐新報社)

白華和尚は仙腰a尚と同じく生涯を「生涯一僧侶」として黒衣で
過ごしており、五十歳前後で、江戸、京都、長崎と放浪の旅に出ている。

二人の共通点は世利世欲にとらわれない風流な文人僧侶であること
だろう。

仙腰a尚はこの時の壱岐行を「竜宮の旅」ととらえていた形跡が
あるそうだ。

壱岐より玉へる手水鉢の石、合浦長、舟にて迎
龍の宮 我には玉はる 玉粕 風の便りに 合ひの浦舟

龍の宮の 我におくれる 玉枝は 風の便りに
合の浦船 海石自然成の 水盥

扶桑最初禅窟 仙香@印「仙香v(朱文達磨型印)

仙腰a尚の歌の詞書きには壱岐からの贈り物を得て心を躍らせ、
また、壱岐での滞在先に御礼として碑名を残している。




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